「ジュディスちゃーん、お久しぶりー。あ、ついでにリタっちも」
「あら、おじさま。お久しぶりね」
「ついでにって何よ!」
「じょ、冗談よ、リタっち。本構えるのやめて」
「まったくもう…」

ユーリの暴言(?)に心を痛めたレイヴンは、その傷を癒そうと、女の子たちのお茶会に混ざろうとしていた。
いつものようにジュディスにデレてリタをからかって、ちゃっかり席におさまった。

「レイヴン、がいるということは、試験は終わったんです?」
「終わったよー」
「「試験?」」

一度訓練場に顔を出したエステルとはシュヴァーンの姿で顔を合わせていた。

「あー試験っていうか、今日は騎士団の新入団員の実力を見るためにちょっと手合わせをね」
「少しだけ見たんですが、すごかったんですよ。一度に何人もまとめて相手をしていて」
「あんなのたいしたことないない。さすがにまだ入ったばっかのひよっこに苦戦はしてられねえわよー」
「それでもすごいです。だってシュヴァーンより大きな人ばかりだったじゃないですか」
「あー…」

エステルの発言に、先ほどの身長の話を思い出してレイヴンの表情が曇る。
しかしそんなレイヴンの心の傷に更に塩を塗るような会話が続く。

「そもそも騎士ってでかいの多くない?」
「そういえば…そうですね」
「おっさんって騎士の中じゃちっさい方なんじゃないの?」
「あら、でも…」
「「でも?」」

レイヴンがへこんでいることなど気付いてないのか、ズバズバと言うリタ。
そこにジュディスが口を挟んだ。

「おじさまはそれがいいんじゃない」
「え…!?」

奇しくも先ほどのユーリと同じことを言うジュディスに驚いていると、エステルがさらに驚きの発言をした。

「そうですね!レイヴンはそのままで十分かわいいです!」
「かわいい!?」
「まあ…そう…かな」
「えええ!?」

リタまでもが同調して女性三人はうんうんとうなずいている。
彼女たちにも悪気はない。
全くないのだがやはりなければいいというものではない。

「ど…」
「「「ど?」」」
「どうせおっさんはチビですよー!」

レイヴンは泣きながら城を飛び出した。