「どうも〜。ハイパーメディアクリエイターのレイヴンです」



第一印象は、はっきりいってよくなかった。



「ユーリ・ローウェル…です」

たまたま事務所にいたときに紹介されたおっさんは胡散臭さが服着て歩いているようなおっさんだった。
なんか派手な紫のシャツとか、ぼっさぼさの髪とか無精髭とか…
だいたいハイパーメディアクリエイターって何する人だよ!
怪しいにも程がある!
と、言いたいところだが、そこは大人なので、ぐっと飲み込んだが態度には出てたかもしれない。

「いや〜今大人気のローウェル君とお近付きになれるなんて光栄だわ。あ、これ名刺代わりのDVD。よかったら見てちょーだい」
「はあ…どうも…」

差し出されたDVDを受け取った時に目が合った。

その瞳は、胡散臭さに似合わない、きれいな緑だった。


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