レイユリっぽいけど一応ユリレイ。甘。
「おっさん、ちょっとここに座ってくれ」
ユーリが自分が腰掛けているベッドを指差す。
今は特に何もすることがなく暇だったので、何をするのだろうと疑問に思いつつも、素直にしたがった。
「ここ?」
「そう、この上」
上、と言われたので腰掛けるのではなく靴を脱いであぐらをかいた。
「これでいい?」
「ああ」
なにをする気なのかと思えば、ユーリはあぐらをかいた足の上に頭をのせて腰に腕をまわしてきた。
「なに?どうしたの?」
「べつに。なんでもない」
予想外の行動に驚たが、別に嫌ではなかったので首をひねりつつもそのままにしていると、猫がするようにユーリが頭をすり寄せる。
これは、もしかして、そういうことか。
なんとなーくユーリの行動の意図が読めた俺は、そっときれいな黒髪に指を通した。
「ん…」
「嫌だった?」
「いや、きもちいい…」
そのまましばらく頭を撫でていると、そのうちユーリは眠ってしまった。
「…まったく、甘えたいなら素直にそういえばいいのに」
そのまま寝られたら動けないし足が痛いじゃないか。
とは思いつつも、なんとなくうれしかった。
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