アレダミュ甘+キャナリ





「団長、ダメですよ、まだ就業時間…」
「仕事は全て終わらせた。問題ないだろう」
「そういう問題じゃないですって…それに俺の仕事は終わってないですから。早く戻らないとキャナリに怒られるんで…」
「団長の仕事を手伝っていた。とでも言えば大丈夫だろう」
「職権乱用ですよ、だん…」
「アレクセイ」
「へ?」
「アレクセイ、と呼びなさい」

端整な顔立ち。甘く響く低い声。
いくらでも女性をメロメロにできるその武器の数々をなぜ俺に使うのか。
ああ、それにドキドキしてしまう俺も俺なんだろうけど。

「ア、アレクセイ…んっ」
「…君は本当にかわいいな、ダミュロン」

キスされて髪に触れられるだけですでに腰砕けだ。
立場とか別にしても、逃げられる気がしなかった。



「ちょっとダミュロン、どこに行ってたのよ?」
「いや、ちょっと団長に捕まって手伝いを…」
「それなら仕方ないけれど…でもあなたは私の副官なんだから無断でかりだされると少し困るわね…」
「ああ、そうだよな…今度こういうことがあったらそう言うよ…」
「…そんなに大変な仕事だったの?なんだか疲れているようだけど…」
「え!?あ、ま、まあな」
「顔も赤いわね。熱でもあるんじゃない?今日はもういいから、自室で休んでていいわよ」
「あ、はい…アリガトウゴザイマス…」

(さすがに今度から就業時間中はカンベンしてもらおう…)


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