「なあ、レイヴン」
「なに、青年?」
「結婚しよう」
「は!?あ、うわぁ!」
「大丈夫か、レイヴン!」
「びっくりして包丁落としちゃったじゃない!あー危なかったぁ…」
「そんなにびっくりすることか?」
「する!だいたい、男同士で結婚とか…そもそも無理じゃない…」
「そうかもしれねえけど、大事なのはお互いの気持ちだろ?だからレイヴンが「はい」って言えば成立するんだよ」
「ええ!?なにそれ、そんなんでいいの!?」
「いいじゃねえか。オレ達はオレ達流で」
「いいのかねぇ…」
「で、返事は?」
「へ?あ、その……よろしくお願いします」
「赤くなってかわいいな」
「あーもう!でもプロポーズするならもうちょいちゃんとしてほしかったわ。ごはん作ってる最中ってさぁ…」
「意外とロマンチストなんだな」
「意外とってなによぉ!」
「すねんなよ。あんたの作ったメシをこれからもずっと食いたいって思ったんだよ」
「そ、それは嬉しいけど…でもたまにはユーリも作ってよね。おっさんユーリの作る料理けっこう好きなんだから」
「ああ、わかったよ。愛してるぜ、レイヴン」
「おっさんも、あ、愛してるぜユーリ」

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男前にプロポーズver.


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