ユーリがグイグイきます。





『一年○組ユーリ・ローウェル君。生徒指導室まで来なさい』
「ユーリ、呼び出されてるよ。いったいなにをしたんだい?」
「なんにもしてねぇよ!てか今のどっちだ?」
「どちらだろうね?」
「まあ、しょうがねぇな。とりあえず行ってくるわ」



「お、おっさんの方だったか」
「おっさんじゃなくてせ、ん、せ、い。そこに座んなさい」
「何恐い顔してんだよ、レイヴン先生?」
「ローウェル君。コレは何?」
「何ってこの間の物理のテストだろ?」
「そんなことはわかってんのよ!そうじゃなくて余白に書いてあるこ、れ!」
「あぁ、レイヴン先生へのラブレター。わかんなかったか?」
「ラブレターなのは文面でわかった…じゃなくてなんでテストの答案にこんなもの書くのよー!」
「テストの答案にラブレターとかしゃれてるかなと思って」
「先生をからかうのもいい加減にしなさい!」
「…冗談でもからかってもいねーよ」
「へ?」
「俺は最初っから本気だぜ」
「ローウェル君、あの、そんな迫ってこな…」
「俺は気持ちを伝えたんだけど。先生は答えくれねぇの?」
「あ、や、ちょ、その…もういい!さよならー!」

「…ま、もう一押しかな」


あとがき